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生命科学者からみた「サムシング・グレート」の世界 村上和雄 連載④

  • 執筆者の写真: 心と遺伝子アカデミー
    心と遺伝子アカデミー
  • 4月14日
  • 読了時間: 2分

1章 科学の向こうにある目には見えぬ存在


3.     ただ事ではない「生きていること」


 人間には、約37兆個の細胞があるといわれている。地球人口が約77億人だ。この人口の約5千倍の小さな命が、私たちの身体の中に集まっている。それが喧嘩もせずに見事に生きているのは奇跡的なことだ。

 それに比べ人間は、有史以来いつもどこかで戦争をしている。なぜ細胞はその数千倍もの数が集まっているのに、争いもせず見事に働いているのか。細胞は自分自身を生かしながら

臓器のために働き、臓器は個体のために働いている。見事に助け合共に生きている。

 このようなことがデタラメにできるわけがない。どこかにプログラムされているはずだ。それは間違いなく遺伝子だ。しかし、その先はわからない。

この遺伝子をプログラムしたのは何か、間違いなく動かしているものは何か。我々は分からないけれども生きている。そういう意味では、生きているということは、ただごとではなく、大変有り難いことだと思う。

 普通、生きていることを、そんなに有り難いことだとは思っていない。生きているなんて当たり前だと思う。しかし、実は、生きていることは本当にただごとではないのだ。我々はカビ一つ人間だけの力で創ることはできない。私たちはジャスト・ヘルプするだけなのだ。



出典: Spirituality as a Way: The Wisdom of Japan 2021

 

 
 
 

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